森信三先生のことば

「神ながらの道」

わが国の思想を考える上で、一ばん大事な点は、わが国には民族固有のイデオロギーが存在しないという点であり、同時に民族生命の最根底を流れているものは、いわゆる「神ながら」の名で呼ばれている「民族生命の原始無限流動」ともいうべき点でしょう。そしてそのために我らの民族は、他のあらゆる思想を容易にうけ容れて、その精髄を摂取しつつ、いつしかそれを自己のものとして、消化し溶融する根源的な作用となっているわけです。
(「不尽片言」)

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