森信三先生のことば

「勤・倹・譲の道」

わが国は㈠資源皆無の上に、㈡国土狭小、㈢その上に一億二千万という超大多数の人口をかかえている国家です。そのうえ人間の住み得る土地の面積となると、人口密度は全世界中、最高の過密国です。それ故以上の諸条件から考えるとき、結局二宮尊徳翁のいうように、㈠頭を使ってよく働き、そして㈡出来るだけ節約し、㈢余った物はこれを他に譲る―――というこの人生の三大原則すなわち勤・倹・譲の原則こそ、われわれ日本民族にとっては、まさに「永遠の真理」といってよいでしょう。

(「不尽方言」)

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