森信三先生のことば
「神ながらの道」 わが国の思想を考える上で、一ばん大事な点は、わが国には民族固有のイデオロギーが存在しないという点であり、同時に民族生...
「神ながらの道」 わが国の思想を考える上で、一ばん大事な点は、わが国には民族固有のイデオロギーが存在しないという点であり、同時に民族生...
「足もとの紙クズを」 廊下の紙屑というものは、それを見つけた人が拾ってやるまで、いつまでもそこに待っているものです。もっともこれは、紙...
「即今着手」 われわれ人間は、日々自分の当面する事務的な事柄や世俗的な雑事の重圧を、いかにして切り抜けたらよいか¦¦という問題は、わた...
「一枚のはがき」 たった一枚のハガキで、しかもたった一言のコトバで、人を慰めたり励ましたり出来るとしたら、世にこれほど意義あることは少...
「腰骨を立てる」 わたくしの今日あるは、まったく「腰骨を立てる」という一事を、生涯かけて貫いてきたおかげと言えましょう。わたくしがまだ...
「さんしゅゆの花」 一年中でわたくしは、早春の候をもっとも好みますが、そのせいか花についても、おのずから早春の花を好むようです。花の中...
「天の与え、天の恵み」 美とか詩情というものは、わたくしには貧しき者、恵まれない人、とりわけ人生の辛酸逆境にあえぐ人びとに対する、天の...
「葛城の慈雲尊者」 わが国の全仏教史上、わたくしの一ばん好きな方は葛城の慈雲尊者です。その理由の一つは、尊者の人間的資質が、道元、親鸞...