「天地の経文」
予が歌に、音もなく香もなく常に天地は 書かざる経をくり返しつつ
とよめり。かくのごとく日々、繰り返し繰り返してしめさるる天地の経文に誠の道は明らかなり。かかる尊き天地の経文を外にして、書籍の上に道を求める、学者輩の論説はとらざるなり。
(二宮翁夜話)
尊徳先生は、幼少の頃から天災地変を体験し、両親に早く死別し、貧のどん底の中から、農作業に従事し、その中から天地の経文を、身証体認せられました。と言って、決して読書を軽んじたわけでなく、読書と実践を通して、天地の法則を感得られました。